サンフランシスコ交響楽団 at ドロレス・パーク

先週の日曜の、ドロレス・パーク（Doroles Park）でのサンフランシスコ・シンフォニーのコンサート（無料）は楽しかったです。

今年は、「祝メキシコ独立２００年」という、特別タイトルつきで、前半はメキシコの作曲家の作品を４曲やったんですが、これが意外に面白でした。欧米のメロディーや楽器の組み合わせ方・使い方とはちょっと違うところがあって、そこが新鮮で魅力的。

またゲストの指揮者が、アロンドラ・デ・ラ・パラ（Alondra de la Parra）という、ニューヨークベースのメキシコ人女性というのもよかったです。

ながーい波に乗って、波乗りをしてるような指揮ぶり、美しい指揮棒さばきは、堂々プロフェッショナル。スペイン語と英語を交えての曲の合間の説明にメキシコ人であるさわやかな誇り。それが観客に伝わるだけでなく、ちょっとハスキーな声でにこやかに語りかける、フレンドリーなのが受けて、やんやの喝采。

「メキシコ系の人、手を挙げて！」というアランドラのリクエストに応じて高くあげられた聴衆の手は、かなりの数。

メキシコ系の子供たちもたくさん来てましたが、時には、ポニーテールをしっぽのように振り回して、指揮するアロンドラを見て、「私も、自分のなりたいものになれる！」と思った女の子が、必ずいたと思います。

ビデオをアップロードしようとしたんですが、うまくいかなかったんで、写真にしました。

でも、「Sobre las Olas」という曲の演奏のビデオをYoutubeにアップロードしておきました。

誰でもが聞いた事のあるこの曲は、メキシコ人作曲家、Rosasの作品と解説すると、聴衆は大喜び。テーマの部分が繰り返されるとおこる拍手に、皆さんの喜びはよくわかるわよと、アロンドラが半分聴衆に向き直って、笑顔を見せて答えます。

サンフランシスコの風が彼女のジャケットを揺らします。

Marquez作の Danzon No.2というのも、なかなかよかったです。こちらにさわりをアップロード。

第二部は、ドボルザークの「新世界」。彼女らしい、チョイスでした。久しぶりに全曲聞いたんですが、おいしいディナーを食べたよう！

ドロレスパークでのコンサートは、指揮者は、男性の仕事という観念を、見事に「くずかごのくず」にしてしまいました。